ご挨拶 annai
ご挨拶
血液浄化・透析センターでは、慶應義塾大学病院血液浄化・透析センターにおける診療と慶應義塾大学医学部血液浄化・透析センターにおける研究、教育とを担っています。
慶應義塾大学病院血液浄化・透析センターでは、急性腎不全・慢性腎不全の患者さんに対して透析療法を中心とした診療を提供しています。また、重症筋無力症、天疱瘡、炎症性腸疾患といった種々の疾患の患者さんに対して、当院の各診療科と連携して様々な血液浄化療法を広く実践しています。透析療法については、新たに血液・腹膜透析が必要となった患者さんがスムーズに透析療法を始められるようにお手伝いするとともに、慢性透析を受けている患者さんの合併症をいかに軽減し、生活の質を保つかという点を重視した維持透析を行っています。さらに、急性腎不全を発症した患者さんに対しては、必要なタイミングに十分な透析治療を提供することで、病状をダイナミックに改善させることを目指しています。一方で、血液浄化療法に関しては血漿交換療法、免疫吸着療法、エンドトキシン吸着療法、白血球除去療法、腹水濃縮還元療法など幅広い治療を提供することで、重症・難治性のご病気に悩まれる患者さんが少しでも早く快方に向かうように、治療のお手伝いをしています。
これらの日常診療に加え、慶應義塾大学医学部血液浄化・透析センターとして、医学部学生・研修医への教育、透析専門医の育成、透析合併症を中心とした基礎・臨床研究を展開し、社会への貢献を目指しています。
血液浄化・透析センターは、1968年に血液透析を行う施設として開設された腎センターから発展した組織です。1989年には中央透析室と改名し、その後2009年から血液浄化・透析センターとして現在の活動を展開しています。今後も、皆様に最良の血液浄化・透析療法を安心してお受けいただけるよう努力するとともに、未来の発展につなげるべく活動してまいります。